ロサンゼルス・ドジャースの山本義信投手が、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとの試合で衝撃的な5失点を喫し、ベンチに戻った際の様子が同僚のビル・スミスによって明かされた。試合は5月8日、ドジャースが3対5で敗れ、敵地での10連戦の成績は4勝3敗となった。
山本投手は、初回こそ3者凡退で切り抜けたものの、4回に突如としてリズムを崩し、満塁本塁打を含む2本のアーチを浴びてしまった。この試合での失点は彼のメジャーキャリア初の満塁本塁打を許し、試合後の防御率は0.90から1.80に跳ね上がった。
試合が進む中、山本投手がベンチに戻ると、沈黙が包む中、大谷翔平選手が近づき、彼の背中を軽く叩きながら「ナイスピッチ、次はもっと良くなる」と声をかけた。この一言が、重たい空気を少し和らげたという。スミス選手は「翔平が声をかけてくれたことで、山本も少し肩の力が抜けたように見えた」と称賛した。
ドジャースの打線は苦戦を強いられ、6回までにわずか4安打に留まったが、8回には反撃を開始。大谷選手が放った今季11号のソロ本塁打が、チームに希望の光をもたらした。しかし、試合はそのまま終息し、ドジャースは初戦を落とす結果となった。
この試合を通じて、チームの絆が深まった瞬間が見られた。大谷選手の言葉は、ただの励ましではなく、仲間を支える重要な役割を果たしている。ドジャースが厳しい状況を乗り越え、再び立ち上がることができるのか、次の試合が注目される。