岩手県盛岡市で発生した遠田高大さん(21)の失踪事件が、未解決のまま10年以上が経過しました。2013年3月7日、東京から出張中のエン太さんは、盛岡駅で姿を消しました。目撃情報はゼロ、そして防犯カメラの映像からも彼の行動は謎に包まれています。
失踪当日、エン太さんは同僚に見送られ、午後8時20分頃に駅に到着。しかし、切符のトラブルに見舞われ、改札で止められた後、地下のトイレに向かいました。そこで約20分間も過ごした後、午後8時55分にトイレを出て駅を後にしました。この時、最終の新幹線はすでに発車しており、帰る手段は完全に失われていました。
その後の行動は不可解です。エン太さんはタクシー乗り場へ向かう姿が最後に確認されましたが、その後の目撃情報は一切ありません。周辺に設置された防犯カメラにも彼の姿は映っておらず、まるで地上から消えたかのようです。
さらに、エン太さんのビジネスバッグが北上川で発見されましたが、現金はそのまま残されており、強盗の可能性は低いとされています。携帯電話も4ヶ月後に発見されましたが、失踪当日の通信履歴は全くありません。これらの手がかりは、彼が自発的に失踪したのではなく、何らかの事件に巻き込まれた可能性を示唆しています。
警察はこの事件の情報提供を呼びかけていますが、捜査は行き詰まりを見せています。エン太さんの家族は、いまだに彼の行方を捜し続け、心の中では彼が生きていると信じています。この事件を風化させることなく、真相解明のための情報提供が求められています。エン太さんの行方を知る人は、ぜひ警察へ連絡をお願いします。