1996年12月26日、アメリカ・コロラド州ボルダーで、6歳の美少女コンテスト女王ジョンベネ・ラムジーが自宅地下室で遺体として発見されるという衝撃的な事件が発生した。クリスマスの翌日に発見された彼女の死は、最初は誘拐事件として捜査が始まったが、その後、明らかにされる残虐な事実により、殺人事件へと変わっていった。この事件は28年以上経った今も解決を見ておらず、数々の証拠が捜査を迷宮入りさせている。
事件当日、ラムジー一家は友人とのクリスマスパーティーから帰宅し、ジョンベネは父親に抱えられて二階の寝室に運ばれた。翌朝、母親のパッティが発見したのは、手書きの身代金要求書と、娘の不在だった。要求書には、11万8000ドルの身代金が記されており、その金額は前年のジョンのクリスマスボーナスとほぼ同じであった。これは、犯人が家族の内情を熟知していることを示唆している。
捜査が進むにつれ、現場には外部からの侵入の痕跡が見当たらず、むしろ内部の人間による犯行の可能性が浮上した。さらに、ジョンベネの遺体が発見された地下室のワインセラーには、犯人の足跡が残されており、家族の誰の靴とも一致しなかった。この矛盾した証拠が、捜査をさらに複雑にしている。
警察の初動捜査には多くのミスがあり、現場には友人や支援者が次々と訪れ、証拠が汚染される事態となった。さらに、ジョンベネの兄・バークの指紋が現場で発見され、家族に対する疑念が深まった。果たして、家族の誰かがこの凶悪な事件に関与していたのか、それとも外部の侵入者が犯人なのか。真実は未だに明らかにされていない。
この事件は、未解決のまま時が経つにつれ、アメリカ全土での注目を集め続け、DNA鑑定の進展により新たな手がかりが見つかることが期待されている。ジョンベネの魂が安らかに眠る日が、果たして訪れるのだろうか。