元フジテレビアナウンサーの渡辺渚さんが、彼女自身のPTSDに関する告白と新たな活動について注目を集めています。渡辺さんは2023年6月に体調不良を理由に番組を休むことが多くなり、2024年8月末にフジテレビを退社しました。その背景には、彼女が仕事を通じて経験した「人生最悪の経験」があり、これがPTSDを引き起こしたとされています。
渡辺さんは、退社後の2025年1月にフォトエッセイ『透明を満たす』を出版しました。この作品には、彼女の過去から現在に至るまでの心の葛藤や、PTSD克服に向けた治療の実態が赤裸々に綴られています。特に、2023年6月のある雨の日に感じた恐怖や絶望感、そして心の変化についての記述は、多くのファンに衝撃を与えました。
また、彼女のInstagramでは、パープルドレスを着た姿が話題になっており、ファンからのポジティブな反応と同時に批判も寄せられています。PTSDを抱えながらも笑顔でいる姿が矛盾しているとの指摘がある一方で、渡辺さんは「PTSDだからといって常に悲しみを抱えているわけではない」と語り、明るい姿を見せることの意義を強調しています。
さらに、渡辺さんのサイン入りフォトエッセイが高額で転売される問題も浮上しています。正規の価格1980円が、サイン入りのものは1万円以上で取引される事例もあり、ファンの心理を利用した転売行為に対する複雑な思いが伝わってきます。
渡辺さんは、フォトエッセイを通じて「笑えるようになる」という希望を伝えたいと語っており、今後も多くの人に勇気を与える存在であり続けることを目指しています。一方、週刊誌報道による疑惑や誹謗中傷が続く中、彼女が心身ともに真の回復を果たすには時間が必要かもしれません。彼女のメッセージが、多くの人々に共感を呼ぶことを願っています。