井上尚弥選手がアメリカ・ラスベガスで行われたスーパーバンタム級タイトル防衛戦で、まさかのダウンを喫し、ボクシング界に衝撃が走った。試合は2023年5月5日、日本時間の5月4日に行われ、井上選手は挑戦者ラモン・カルデナス選手に対し、2回に2度のダウンを奪われるという予想外の展開に。しかし、その後、井上選手は冷静に立ち直り、7回に逆転のダウンを奪い、8回にTKO勝利を収めた。

この試合の裏側には、井上選手の強さを支える大橋秀会長の存在があった。大橋会長は、ダウン後の井上選手に対し、安全策を指示したが、井上選手はモンスターの名に恥じない攻撃的な姿勢を貫き通した。試合後、井上選手の強打に耐えたカルデナス選手も、レフェリーのストップを理解し、冷静に受け止めるコメントを残した。

一方、中谷潤人選手は、井上選手のパフォーマンスに感銘を受け、同じリングで戦う機会があれば、その課題を克服したいと意気込みを語った。特に、井上選手がダウンを喫した瞬間には驚きを隠せなかったが、その後の立ち直りには敬意を表している。

SNS上では、井上選手のダウンに対するさまざまな反応が飛び交い、一部では「顎が弱い」との声も。しかし、元世界王者たちはこの批判を一蹴し、井上選手の復活劇を称賛。次なる防衛戦は、9月14日に名古屋で予定されており、井上選手のさらなる進化が期待される。

今回の試合は、井上選手の名声を再確認させるとともに、ボクシング界における日本人選手の存在感を強く印象づけた。ファンの期待が高まる中、井上選手の次なる一手に注目が集まる。