米専門店の「備蓄米」売れ残りに厳しい世間の声が殺到しています。政府の随意契約による安価な備蓄米の放出が始まったことにより、競争入札で仕入れた高額の米が売れ残る事態が発生。この異常な状況に対し、専門店からは「自業自得」や「転売ヤーと同じ末路」といった厳しい批判が寄せられています。

東京都内の大手スーパーでの備蓄米販売が始まり、多くの消費者が行列を作る中、競争入札で仕入れた高額な米は売れ残り、客足が遠のく店舗が続出しています。たとえば、5月31日に備蓄米の販売を開始したイオンの店舗では、価格が2138円の備蓄米に対し、専門店の米は3000円以上で販売され、明らかに競争に敗北。一部の専門店では、たった4人の客しか訪れず、その中の1人は米ではなくメロンを購入するという有様です。

この異常事態に対し、ネット上では「売れ残るってすごい良いこと」との意見も上がる一方、「高値で仕入れた氷は自分が悪い」との厳しい声が飛び交っています。消費者は、異常な米価の釣り上げに不満を持ち、専門店に対しても「値下げすればいいのに」との冷ややかな視線を向けています。

政府の政策に翻弄される中、米専門店の経営者は「どうしても必要な人の手に渡ったことは評価できる」としつつも、自店の経営に対する不安を隠せません。現在の米市場の混乱は、根本的な流通の問題を浮き彫りにしており、消費者と専門店の間に立ち尽くす現状は、今後も注目を集めること必至です。米騒動の行方は、さらなる議論を呼ぶことでしょう。