**古市憲寿氏、農業政策に物議を醸す発言で波紋広がる**

テレビ朝日の人気番組「ビートたけしのテレビタックル」に出演した社会学者・古市憲寿氏の発言が、農業政策を巡る激しい議論を引き起こしています。5月25日の放送では、元JA前脳乗務理事の久田春美氏との対談の中で、古市氏は農業への公的支援に対して強い批判を展開しました。

古市氏は、農家を守るための補助金が減少する中、なぜ農業だけが特別扱いされるのかという疑問を投げかけました。「社会主義みたいになんで農業だけ守るんですか？」という彼の問いかけは、スタジオ内外で波紋を広げ、多くの反論を生む結果となりました。元宮崎県知事の東国張氏は、他国が農業に多くの補助金を投入していることを挙げて反論しましたが、古市氏は「日本が貧乏になっているのに、なぜ農業だけが守られるのか」と主張し続けました。

さらに、古市氏は食料自給率についても疑問を呈し、カロリーベースの低さを指摘。「生産額ベースで見れば6割なのに、なぜ低い方を採用するのか？」と問いかける場面もありました。最後には「完税を廃止して輸入を安くするべき」との過激な提案まで飛び出し、他の出演者からの反論が続出。

今回の発言に対する世間の反応は賛否が分かれ、農家への補助金を減らすという古市氏の見解には、「日本の全農家を敵に回した」との厳しい声も。また、2024年度の農林水産省の予算が2兆686億円に達する一方、半導体やAI分野への支援が10兆円に上るという現実も指摘されています。

古市氏の発言は、農業政策に対する社会の根深い関心を浮き彫りにしました。果たしてこの議論はどのような方向に進むのか、今後の展開に注目です。