岡山県岡山市で、11年間逃亡していた指名手配犯・小池俊一が、心臓疾患で死亡していたことが発覚しました。小池は2001年に徳島で親子を強盗・放火殺人し、以降行方をくらませていました。彼の逃亡生活は、まるで映画のような展開を見せていましたが、その結末は衝撃的なものでした。

2012年10月19日、岡山市内のトイレで倒れていた小池は、同居女性に発見されました。しかし、彼女は彼の本名すら知らず、葬儀業者が不審に思って警察に通報したことで、身元が判明しました。小池は、指名手配ポスターで有名な「おい、小池！」のフレーズで知られ、全国的に注目を集めていましたが、彼の姿は変わり果てていたといいます。

逃亡中、小池は岡山市でチラシ配りの仕事をしながら、同居女性と生活を共にしていました。彼女は、彼が指名手配犯であることを知らず、普通の優しい男性だと思っていたと述べています。小池は、月3万5千円の生活費を女性に依存し、周囲の目を欺いていました。

警察は、彼の捕獲に全力を尽くしましたが、結局小池は捕まることなく、逃亡生活のストレスが彼の健康を蝕み、52歳で命を落としました。事件は未解決のままとなり、被害者の遺族は今もなお、真相を知ることができずにいます。小池の死を受け、警察は手配書を撤去し、捜査は終了しましたが、多くの謎が残されたままとなっています。