【逆転無罪の可能性】悲劇の夫から一転“殺人犯”に
衝撃の展開が待ち受ける中、和歌山県白浜町で発生した妻の死を巡る裁判が再燃している。夫の野田国被告は、妻・志穂さんの殺害容疑で懲役19年の有罪判決を受けたが、控訴審では異例の証拠再調査が行われ、無罪の可能性が浮上している。
事件は2017年、夫婦が海でシュノーケリング中に発生。志穂さんが溺れ、二日後に死亡した。当初は悲劇の夫として同情を集めていたが、事件の約1ヶ月前から夫婦間に離婚話が浮上し、野田被告の不倫が明らかになると、状況は一変。さらに、志穂さんには複数の生命保険がかけられていたことが発覚し、警察の捜査が進む中、野田被告は逮捕された。
検察側は、志穂さんの胃から検出された砂が殺人の証拠であると主張。水中で抑えつけられた際に砂を飲み込んだ可能性が指摘されているが、弁護側はこの証拠に疑問を呈し、医学的な観点からの再調査を求めた。大阪高等裁判所では、法医学者を含む証人尋問が行われ、再度証拠が検討される異例の事態が展開されている。
控訴審の判決は来月4日に言い渡される。野田被告は「私は志穂を殺していない」と一貫して無罪を主張しており、今回の判決が彼の運命を大きく左右することになる。冤罪の可能性が浮上する中、真相解明が急がれる。果たして、これは保険金殺人なのか、あるいは不幸な事故なのか。法廷の行方から目が離せない。