広島市で発生した衝撃の失踪事件。2014年6月7日、25歳の藤野千尋さんが、仕事を終えた後、同僚に送られたバス停を最後に行方不明となった。失踪の直前、彼女は大学時代の先輩に電話をかけたが、応答はなかった。この通話が最後の連絡となり、その後の行動は謎に包まれている。

千尋さんは広島市植物公園で臨時職員として働いており、自然を愛する明るい性格だった。失踪当日、彼女は仕事を終えた後、18時頃にバス停で同僚と別れた。その後、彼女の姿は消え、2日後には家族が行方不明届を提出した。警察の調査により、失踪当日、彼女に似た女性が近くのバス停で目撃されており、携帯電話の電波も感知されているが、本人かどうかは確認されていない。

目撃情報は増えているものの、千尋さんの安否は依然として不明。特に、彼女の携帯電話が発信された場所は、失踪時から数キロ離れた住宅街であり、何があったのかは一切わからない。失踪前日には母親と買い物に出かけており、家族関係にも問題はなかったとされる。

千尋さんの失踪には、ストレスや過去の健康問題が影響している可能性も指摘されているが、確たる証拠は見つかっていない。彼女の母親は、娘の帰りを待ち続け、警察との連絡をノートに記録しているという。千尋さんが一体どこに行ってしまったのか、そして何が彼女を失踪に追い込んだのか、早急な情報提供が求められている。

この事件は、単なる家出なのか、それとも何らかの事件に巻き込まれたのか、真相は不明だ。広島県警は引き続き情報を募っており、目撃情報があればすぐに通報してほしいと呼びかけている。千尋さんの無事を願う声が高まる中、彼女の行方を追う捜査は続いている。