1989年3月7日、徳島県で発生した松岡伸矢君（当時4歳）の行方不明事件が、再び注目を集めている。事件発生から35年が経過した今も、真相は闇の中にあり、捜査は続いている。松岡君は、親戚宅でのわずか40秒の隙を突かれ、忽然と姿を消した。周囲には誰もおらず、捜索隊が投入されるも、何の痕跡も見つからなかった。

事件の背後には、不可解な電話や目撃情報が浮上している。特に、事件発生から9日後にかかってきた謎の電話は、松岡一家の状況を熟知していた人物からのものである可能性が高い。この電話は、松岡君の母親を名乗る女性がかけてきたが、その内容は不審極まりないものであった。さらに、北朝鮮による拉致の可能性が指摘されており、事件発生から数ヶ月後、松岡君に似た子供を抱えた男性が目撃されるなど、疑惑は深まるばかりだ。

捜査当局は、事件を未解決重要事件として位置付け、現在も捜査を続けている。特定失踪者問題調査委員会は、松岡君を特定失踪者として認定しており、北朝鮮の工作員による関与が疑われている。松岡君の父親は、事件発生以来、息子の行方を追い続け、全国各地での目撃情報を求めて奔走している。

この事件は、単なる失踪事件ではなく、深い闇に包まれた謎の事件である。松岡君の行方を知る手がかりが一日でも早く見つかることを願うばかりだ。今後の展開に注目が集まる中、松岡君の家族の苦悩は続いている。事件の風化を防ぐためにも、社会全体で関心を持ち続けることが求められる。