日本一のスパルタ教育で知られる日生学園が、過去の暗い歴史を経て現在の姿に変貌を遂げている。かつては生徒同士の暴行や教師からの体罰が横行し、内部告発によってその実態が明るみに出たこの学校。1985年には教師が暴力行為を告発し、国会でも取り上げられるほどの問題となった。厳しい教育方針のもと、精神的な苦痛を抱えた生徒たちが自ら命を絶つ悲劇も発生していた。
現在、日生学園は青山高等学校という名に改称され、スパルタ教育は緩和されつつある。過去の不良生徒を受け入れる姿勢から、引きこもりや不登校の生徒を中心に受け入れる体制へと変化した。偏差値は約40と、以前の厳しい環境から脱却し、進学を目指す生徒たちにしっかりとした学びの場を提供している。
しかし、依然として厳しい校則は残っている。朝4時起床、マラソン、そして大声での合唱など、過去の名残が見受けられる。恋愛禁止という規則も存在し、交際が発覚すれば厳しい処分が下される可能性がある。自由な時間はほとんどなく、依然として生徒たちは厳しい管理のもとで生活している。
日生学園の過去の事件を教訓に、今後も改善が続くことが求められる。過去の悲劇が二度と繰り返されないよう、教育の質が向上し続けることが期待される。生徒たちが安心して学べる環境を整えることが、今の青山高等学校に課せられた使命だ。