1999年12月25日、クリスマスの夜、徳島県で起きた自衛官Mさんの不可解な死が再び注目を集めている。彼の遺体は新瀬橋の下で発見され、その死因は未だに謎に包まれている。Mさんは広島県の自衛隊員で、実家に帰る途中に姿を消した。家族は彼が夕食を共にする予定だと信じて待っていたが、彼の車は60kmも離れた場所で放置され、衝突の痕跡が残されていた。

警察は当初、事故死として処理したが、遺族はその説明に納得できず、再捜査を求めた。しかし、警察は二度の再捜査でも同じ結論に達し、事件性を否定した。司法解剖の結果、Mさんの体には致命的な損傷があり、事故とは考えにくい状況だった。特に、彼が発見された場所は橋の真下ではなく、約4.2mも離れた地点であり、物理的に説明がつかない。

目撃情報も多く、Mさんの車が追跡されていたとの証言や、鉄パイプで叩かれていたという証言が存在する。さらに、地域の暴走族との関わりが示唆されており、Mさんが標的になった可能性も浮上している。事件の背後には、地元の権力構造や警察の不正が絡んでいるとの疑念もある。

25年以上経っても真相は解明されず、遺族は独自に調査を続けている。SNSの発展により、過去の暴走族メンバーの情報も明らかになりつつあり、事件の再調査を求める声が高まっている。Mさんの死は、警察の捜査のあり方や権力のチェック機能を問い直す重要な問題として、今なお多くの人々の関心を集めている。真実を求める遺族の闘いは、決して終わることはない。