佐久間奈々さん行方不明事件、未解決のまま30年以上が経過する中、誘拐犯の正体がいまだに明らかになっていない。1991年10月27日、千葉市で当時13歳の奈々さんが自称歩道員の中年男性に連れ去られた。この事件は、深夜のコンビニへ向かう途中、友人たちと一緒にいた奈々さんが、突然現れた男に「お前が代表でついてこい」と命じられ、孤立させられたことから始まった。
警察は直ちに捜査を開始し、110名規模の捜査本部を設置。850件以上の情報が寄せられたが、決定的な証拠は見つからず、事件は迷宮入りしてしまった。犯人は40歳前後、身長約155cmの小柄な男性で、冷静かつ計画的な行動を見せていた。特に、奈々さんを選んだ理由や誘拐の目的は今も謎に包まれている。
目撃情報によると、誘拐現場から200メートルほど離れた交差点で、奈々さんと男、そして別の女性が目撃されており、共犯者の存在も示唆されている。しかし、具体的な証拠がないため、捜査は進展を見せていない。事件から30年以上が経過し、奈々さんが生存していれば40代半ば、犯人も80歳近くになっているはずだ。
現在も千葉県警はウェブサイトを通じて情報提供を呼びかけており、未解決事件としての捜査は続いている。この事件は、単なる過去の出来事ではなく、現在も進行中の課題として我々に警鐘を鳴らしている。奈々さんの行方と真相を追い求める捜査が、いつか明らかになることを願うばかりだ。