東京都住田区で1994年9月2日、27歳の母親・嵐島まゆみさんが謎の失踪を遂げた。この事件は、彼女の家族や友人、そして全国の視聴者を巻き込む衝撃の展開を見せている。まゆみさんは、当時1歳半の娘を実家に残し、同級生に会うために外出したと言い残して行方不明となった。彼女が姿を消した夜、家族は不安を抱え、翌朝には警察に通報。だが、彼女が向かったという友人は「約束はしていない」と証言し、家族はまゆみさんの告げた外出理由が虚偽であることを知る。

事件の真相は、17年後の2011年に再び注目を集めることになる。テレビ番組の放送中、まゆみさんの家族の背後に「よ子の話は信じるな」と書かれた不気味なメモが映り込み、視聴者は衝撃を受けた。この瞬間、事件は単なる失踪から都市伝説へと変貌した。メモの存在は、家族内の対立や隠された真実を示唆するものであり、ネット上ではさまざまな憶測が飛び交った。

捜査は難航し、警察は重要参考人である「A」と呼ばれる男性にも事情聴取を行うが、決定的な証拠は得られなかった。Aの行動は不審であり、失踪から1ヶ月後には音信不通に。家族は独自に調査を開始し、Aの行動を追跡するが、手がかりは得られず、事件は迷宮入りの状態に。

現在、まゆみさんの失踪事件は未解決のまま、家族や関係者の間で語り継がれている。2023年10月、警視庁は依然として情報提供を呼びかけており、何か知っている人がいれば、ぜひ連絡をしてほしいと訴えている。失踪から30年近くが経過した今、真実が明らかになることを願うばかりだ。