人気のコ民化レストラン「長野」が、著名シェフ・鳥羽周作の手によるメニューで話題を呼んでいたが、経営難により撤退が決定した。村の観光振興を期待して2022年に開業したこの店は、2023年7月に営業を開始したが、客足が伸び悩み、8月18日の村損会全員協議会でその事実が明らかになった。
長野県お谷村との契約更新をせず、鳥羽氏のファンを引き寄せた初期の成功も長続きせず、最終的には2916人の来客数に終わった。特に、3000円の酒定食や1から3万円のコース料理は、地方の消費者には高すぎるとの声が多く、観光客を狙ったインバウンド戦略も失敗に終わった。
村の関係者は、「撤退は非常に残念で、地域の人々に申し訳ない」と語り、店長は短期での営業継続を模索している。しかし、観光地としての魅力が薄れつつある中、今後の展望は厳しい。SNSで初めて話題になったものの、持続的な集客には至らず、結局は「人気商売の厳しさ」を痛感させられる結果となった。
鳥羽周作の名声があっても、地方での高価格帯メニューは受け入れられず、観光客の流入も期待外れ。これまでの成功が一瞬の華だったことを思い知らされる事態となった。この撤退は、地域振興の夢を打ち砕くものであり、今後の観光業界への影響は計り知れない。