柴又女子大生〇人事件が再び注目を集めている。1996年9月9日、東京・柴又の住宅街で、21歳の女子大生、小林じ子さんが命を奪われるという衝撃の事件が発生した。発生から27年が経過した今も、犯人は捕まらず、その真相は闇に包まれたままだ。
事件当日、午後3時50分に小林さんの母親が外出した直後、犯人はわずか45分の間に侵入し、計画的に彼女の命を奪った後、放火を行ったと見られている。小林さんは口と手を粘着テープで縛られ、両足は特殊な結び方で拘束されていた。火災が発生したのは午後4時35分、近隣住民が煙に気づき通報した際、発見されたのは彼女の無惨な姿だった。
この事件は、未解決事件の中でも特に不気味なものとして知られ、警視庁はこれまでに11万8000人以上の捜査員を投入し、1700件を超える情報提供を受けているにもかかわらず、依然として犯人は特定されていない。特に注目すべきは、現場に残された証拠として、犯人の血液型がA型であることが判明している点だ。
さらに、事件当日の天候も犯行に影響を与えた可能性がある。雨が降りしきる中、周囲の目を気にせず行動できた犯人は、周辺の状況を熟知していたと考えられている。また、目撃情報によれば、事件発生前に不審な男が小林さんの家の前でうろついていたという。
この未解決事件は、社会に大きな衝撃を与え、今なお多くの人々の記憶に残っている。警視庁は引き続き情報提供を呼びかけており、有力情報には最大800万円の報奨金が設定されている。事件の真相解明に向け、私たちもその記憶を風化させてはならない。