伊藤市の市長、卓保牧氏が辞任を発表しました。経歴に関する疑惑が浮上し、7月7日に伊藤市議会で辞職決議案が満場一致で可決されたのです。この問題は、6月上旬に市議会に送られた告発文書が発端となり、卓保市長が大学から助籍されていたことが明らかになりました。
当初、卓保市長はこの告発を「中傷」と一蹴しましたが、7月2日の会見では自らの学歴に関する真実を認めざるを得なくなりました。市長は、選挙戦中に自らの大学卒業について言及していなかったことを強調し、公職選挙法には違反していないと主張しました。しかし、市民からの信頼は揺らいでいます。
伊藤市議会は、卓保市長の辞職と疑惑追求のための100条委員会の設置を可決しました。市長は会見で頭を下げ、辞任の意向を示しつつも、再選への意欲を表明しました。しかし、提出した卒業証明書の真偽に疑念が残る中、再出馬が果たして可能なのか、疑問が残ります。
卓保市長は、経歴に関する証拠を示すことなく、逆に「中卒でいい」と発言したことも報じられ、メディアからの厳しい追及を受けています。市民の信頼を失った今、彼が再び市長の座を目指すことは容易ではないでしょう。
市職員の労働組合は、卓保市長に対し明確な説明と責任を求める要請書を提出し、混乱を招いたことに対する謝罪を求めています。この騒動は、伊藤市の政治に大きな影響を及ぼすことは間違いありません。市民の目は、今後の展開に向けられています。