伊藤市の市長、卓保市長が辞任を発表しました。彼は自身の学歴に関する疑惑が浮上した直後の7月7日、記者会見でこの決定を明らかにしました。市長就任からわずか数ヶ月での辞任は、静岡県伊藤市に衝撃を与えています。
卓保市長は、経歴に関する告発文書が議会に送られたことを受け、辞職を決意しました。文書には、彼が大学卒業を偽っているのではないかとの疑惑が記されており、議会は満場一致で百条委員会を設置することを決定しました。市長は当初、これを中傷だと否定していましたが、7月2日の会見で大学から助籍されていたことを認めざるを得なくなりました。
市長は、選挙期間中に自身の学歴についての情報を公開していなかったとし、法的には問題ないと主張しました。しかし、彼の説明は不十分であり、市民の信頼は揺らいでいます。会見では、卒業証明書を持っていないことを認め、「記憶が曖昧だ」と述べるなど、さらに疑念を深める結果となりました。
卓保市長は、自身の辞任後に再選を目指す意向を示しましたが、市民からの信頼を取り戻すことは容易ではないでしょう。市職員の労働組合は、納得のいく説明を求め、混乱の責任を明確にするよう要求しています。
この騒動は、伊藤市の政治に大きな影響を与えています。市長の信頼回復に向けた今後の動向に注目が集まる中、卓保市長がどのようにこの危機を乗り越えるのか、目が離せません。