香川県で発生した大西有紀ちゃんの失踪事件が、18年経った今も解決を見ないまま、再び注目を集めています。2005年4月29日、ゴールデンウィークの初日、わずか5歳の有紀ちゃんが、家族と共に参加していたたけのこ掘りのイベント中に忽然と姿を消しました。周囲には60人以上の参加者がいたにもかかわらず、彼女の行方は今も不明です。

失踪の瞬間、母親のもとを離れた有紀ちゃんは、近くの遊歩道へと走り去りました。その後、数人の目撃者が彼女を見かけたものの、午後2時の集合時間になっても戻らず、捜索が始まったのは午後3時を過ぎてからでした。警察や地元の消防団が投入され、100人以上の大規模な捜索が行われましたが、彼女の痕跡は一切見つかりませんでした。

特に不可解なのは、捜索犬が有紀ちゃんの足取りを追跡中、同じ地点で突然立ち止まったことです。この現象は、彼女がその地点から何らかの理由で地面に触れずに移動した可能性を示唆しています。目撃情報には矛盾もあり、女子中学生との会話や、別の参加者による目撃証言が相次ぐ中、警察は誘拐の可能性を視野に入れています。

事件から18年、香川県警は未解決重要事件として捜査を継続しており、定期的に新たな情報を求めています。最近では、2022年に再度捜索が行われるなど、家族のためにも真相解明が急がれています。失踪の謎は深まるばかりで、地域社会は有紀ちゃんの無事を心から願っています。今後の捜査の進展が期待される中、何か新たな手がかりが見つかることを願うばかりです。